ぼくは東京の川向こうの裏町で育った。即ち、その多感(?)な少年時代をそこで過したわけであるが、その環境としてのわがふるさとは決して感心出来るところではなかったと思う。ままよ。その良し悪しはさておいて、堂々と胸を張らないまでも、その町は、ぼくにとっては、ささやかなものではあるが、…