ある雨の日、捨てられていた人間の幼子を偶然見つけたのは、 山奥で暮らす寡黙な妖狐、朔夜(さくや)だった。 凪(なぎ)と名付けられた彼は、美人で健気な青年へ成長し、 親代わりの朔夜にいつからか淡い恋心を抱いていた。 「ただの人間の僕は、朔夜様のお役に立てない」 それでも育ててもらった…