街の片隅でノラ猫として生きる、元飼い猫の七生。 彼は子猫の頃、飼い主だった成田彰青と離れ離れになり、壮絶なノラ生活を生き抜いてきた。 「一度捨てた猫を、迎えに来る人間はいないーー」 七生は、人間が嫌いだった。 だが彰青の妻だった淑乃に出会い、彰青の死を知った七生は、 少しずつ淑乃に心…